ゲド戦記に対する原作者のコメントが出てるっぽい
Posted at 06/08/17 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
以前のエントリでも書きましたが、あんまり評判のよろしくなさそうなゲド戦記について、原作者のコメントがあったみたいです。
小説も読んでいないし、映画も見ていないので何とも言えませんが、ここまでくると映画も小説も見てみようかなという気になりますね。
原作者のコメントはここで日本語訳が読めます。
ちょっと抜粋
名前といくつかの考え方を使うだけで、わたしの本を原作と称し、文脈をあちこちつまみ食いし、物語をまったく別の、統一性も一貫性もないプロットに置き換えました。これは本に対する冒涜というだけでなく、読者をも冒涜していると言えるのではないでしょうか。
映画の“メッセージ”も、やや不器用に思えます。しばしば原作から引用してはいるものの、生と死、均衡などの言葉が、原作の登場人物やその行動から導かれたものになっていません。意図はどれほどすばらしくても、物語や登場人物の内面を反映していないのです。“苦労して身につけた”ものではないため、説教くさいだけになってしまっています。
たとえばアレンの父親殺しは、映画では動機がわからず、恣意的なものに見えます。影/分身に命じられたという説明はあとで出てきますが、説得力がありません。
各所で言われているように、説明不足な感は否めなさそうです。
ただ、原作を知っている人の立場としての意見だと思われるので、俺みたいに原作を読んだことがない人であれば、どういう印象を受けるのかってのはここからは分かりません。
とりあえず小説を読む前に劇場で見てみようかなぁ、なんて思う今日この頃です。