Wiiについて詳しく見てみる その1
Posted at 06/09/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
アンチソニー、略してアンソニーな人形師さんがお届けする「PS3なんかよりWiiを買おうぜ キャンペーン」の第一弾としてWiiについて、特に今回は発売日と価格について、詳しく見てみようと思います。
この間は発売日と価格のみをお知らせしたわけですが、もうちょっと詳しく調べてみましょう。
まずは、歴代の任天堂のハードの定価を並べてみます。
・ファミコン:14800円
・スーパーファミコン:25000円
・NINTENDO64:25000円
・ゲームキューブ:25000円
さすがにファミコンは低価格ですが、スーパーファミコン以降は徹底して25000円の定価を維持しています。
この流れでいくと、Wiiの25000円というのもこのあたりの価格から考えているようですね。
まぁ、最新機種でこの値段をいつも維持してきているというのは、なかなかに信念を感じます。
さて、歴代ハードと並べるとまぁ妥当な価格かなぁと思うわけですが、2chなんかを見ると、「GCとそんなに変わらないスペックなのに25000円は高い」というようなレスが見受けられました。
本当にそうなんでしょうか?
実際のところ、確かにWiiはスペックで見るとそんなに高くはないと思われます。
実際にプレイ画面を見たわけじゃないですし、スペックも詳しく公開されてないので分からないんですが、そもそも高性能な方面に向けて開発していないので、スペックは高くなくて当然だと思います。(PS3やXbox360と比較して)
しかし、じゃあ最新技術は使わずに今までと同じというか、一世代前とか二世代前とかのCPUなどを使っているかというと、そうでもないです。
これに関しては、任天堂のHPにある「社長が訊く Wii プロジェクト」を読むと分かるのではないかと思います。
これの第1回 「最先端の技術を、これまでにない使い方で」に以下のような記述があります。
ふつうに新しい半導体技術を使っていこうとすると、
よりハイパフォーマンスに、ゴージャスに、という方向に進んでいきます。
CPUでいえば、演算能力をどんどん高めようとする。
使用電力は増えますし、チップも大きくなります。
それを実現させるためには、当然、高い半導体技術が要求されます。
しかし、その最先端の半導体技術を、
いま言ったような豪華な方向に向ける使い方もあれば、
まったく別な方向に使うという選択もあるわけです。
たとえば、同じ最先端の技術を使えば、
「チップを小さくする」ことができます。
Wiiでは技術をそういった方向に利用して、
機械の消費電力を可能な限り小さくしているんです。
チップが小さくなれば、マシンの大きさ自体を小さくすることができる。
チップを小さくして消費電力を低くおさえれば、
いつでも電源を入れておくことが可能になるんです。
前半部分はPS3やXbox360の進んだ方向ですね。
ハイパワー、ハイパフォーマンスの世界です。
特に消費電力については、Xbox360の馬鹿でかいACアダプタを見れば、相当なもんだというのが分かります。
しかし、今回任天堂はその方向には進まず、チップを小さく・消費電力を小さくする方向に進んだわけです。
その後の記述にもありますが、
ふつう、新しい機械を作るときというのは、
「これまでよりCPUが何倍速くなるか?
メモリーは何倍積まれるか? ポリゴンは何倍表示されるか?」
という部分で競争していくわけですが、任天堂は
「いままでと同じことをさせて、電力を何分の1にできるか?」
という議論をしていたわけです。
ということですね。
これはこれで、最先端の技術を使わないとできないことだと思います。
スペックだけ見れば、あまりGCと変わらないのかもしれませんが・・・
むしろ、今までのスペックだけでしか判断してこなかった経緯が、スペックが低い=安いはずだ、っていう論調に結びついているのかもしれませんが。
というわけで、25000円という価格は特に高くはないと思うわけです。
むしろ安いんじゃないですかね。
実はWiiってすげぇ多機能ですし。
まぁ、その辺の話は次回以降にするとします。
まだ発売日までは時間がありますし。
そうそう、発売日といえば、日本が12月2日で、北米では11月19日です。
なぜ日本のほうが遅いんだって気がしますが、これも任天堂の戦略ですね。
単純に両方の国の「年末商戦」にぶつけてきただけの話です。
ちなみに、今や売り切れ続出の人気携帯ゲーム機であるニンテンドーDSの発売日も、日本が12月2日、北米では11月21日でした。
このあたりも、戦略としては一貫している部分になるんでしょうかね。想像ですがw
日本ではクリスマスあたりから年末商戦に入ります。
自分が子供の頃、ゲームを買ってもらえるタイミングってのを考えてもらえば分かるかと思います。
クリスマスに買ってもらうか、お年玉で買うか・・・ですよね。
それに加えて、アメリカでは感謝祭が11月末にあるため、そこに間に合わせるよう出荷するって感じでしょうか。
任天堂の考えとしては、早く出すことよりも十分に数が提供できるようにしてから出荷したい、ということのようです。(どっかのニュース記事かなんかで読みました)
初回に10万台しか出さないどっかのハードとは違いますね。品薄感を出して購買意欲をそそろうという魂胆なんでしょうか、あそこは。
さてさて、まず最初は価格と発売日について考えてみました。
個人的にはどちらも妥当なところかな、と思うわけですよ。
次回はもう少し中身について調べてみようと思います。